空間の雰囲気づくりに便利なカーペットやラグですが、敷物はインテリアを楽しむだけでなく、寒さ対策としても実用的に活躍してくれるアイテムです。特に、身体の冷えを防ぐには足元を温めるのが効果的。しかし、保温性を重視したために使い勝手が悪いものを選んでしまっては困りますね。では、冷え対策にも役立つ使いやすいラグやカーペットとはどんなものでしょうか?
身体の冷えは足元から
足は心臓から遠く、身体のなかでいちばん冷えやすい部位といわれます。しかし、身体を温めるために重要な機能が詰まっているのも足元。下半身に降りてきた血液を心臓まで押し戻すポンプの役割をしているのが、足首やふくらはぎの筋肉です。足元の冷えによってこのはたらきが弱まると全身の血行が悪くなり、慢性的に冷えを感じる「冷え症」の原因になってしまいます。
足元を温めることは冷え症策の基本です。そこで役立つのがカーペットやラグなどの敷物。床からの冷気を遮ってくれるうえ、部屋の暖かい空気を保温する効果も期待できます。暖房効率が上がるので、冬の光熱費の節約にも役立ちますよ!
敷く場所で選ぶカーペットとラグ
カーペットやラグを選ぶときには、まずサイズを決めましょう。カーペットを部屋全体に敷きつめるとフローリングの露出がなくなり、寒さ対策には効果的です。部分的に敷くラグは、インテリアと汚れ防止などの機能性、床からの冷え対策を同時に叶えてくれますよ。
毛足の長さで選ぶ
人が集まって長い時間を過ごすリビングは、どうしてもほこりが立ちやすいもの。お菓子のカスや髪の毛も気になります。短めの毛足のほうが掃除機をかけやすく、ゴミに気付いたときには粘着テープでさっと掃除ができますよ。ペットが過ごす場所にも向いていますね。
寝室のベッド脇に敷くのは毛足の長いラグがおすすめです。起きたときに素足で乗ってもヒヤッとしないので、寒くてベッドから出たくない朝を快適にしてくれます。
機能性で選ぶ
カーペットやラグには、機能性を高める加工がしてあるものもあります。細かい移動が多いキッチンに敷くマットは、裏面の滑り止め加工が必須ですね。洗濯機で丸洗いできるウォッシャブルタイプだと清潔に保てます。
デスクまわりやダイニングでは椅子を動かすことを考えて、薄めをチョイス。キッチン同様に滑り止め加工付きを選びましょう。
子どもが遊ぶ部屋には防音加工がおすすめ。足音が響きにくく、寒い冬でもおうちのなかで元気に遊べますよ。ハウスダストやダニなど、子どものアレルギーが気になるという人もいるのではないでしょうか。防ダニ加工、アレルブロック加工がされているラグもあります。床の冷たさを我慢するのではなく、機能性を重視して敷物を選んでみましょう。
デザインで選ぶ
インテリアに合う気に入ったデザインのものを選ぶのはもちろんですが、汚れの目立ちやすさも考慮したいポイントです。柄が細かいデザインや濃色のものは汚れが目立ちにくく、長く愛用できます。汚れが目立ちにくいデザインは、汚れに気付きにくいということも忘れてはいけません。「汚れたらクリーニングしたい」「買い替えたい」という場合には、汚れに早く気付くことができる大きめの柄や淡色を選びましょう。
ホットカーペットの上に敷くラグの選び方
床暖房やホットカーペットのカバーとしてラグを使用する場合は、「耐熱加工」「ホットカーペット対応」の表示があるものを選ぶように気をつけてくださいね。非対応のものは長期間使用すると床やホットカーペットからの熱で生地や接着剤が変質してしまう危険があります。また、裏面にゴム加工がしてあるものは熱を通しにくく、せっかくの暖房効果を弱めてしまいます。
暖房効果を生かし、お気に入りのラグを傷めないために、使用環境に適したものを選ぶようにしましょう。
インテリアも足元も温かく
カーペットやラグを敷くとインテリアの印象がガラッと変わります。寒い冬のお部屋を明るく彩って、足元に暖かさを添えてみませんか? 寒い季節にうれしい効果が、カーペットとラグには詰まっています。