ローテーブルの使い方は生活スタイルによってさまざまです。食事と仕事をローテーブルひとつで済ませることもできますし、ダイニングとは別にコーヒーテーブルとして使う家庭もありますね。部屋のインテリアに合うデザインと、日々の暮らしに寄り添う使いやすさ。どちらも叶えるローテーブルの選び方を紹介します。
まずは素材や形のイメージを固めよう
最初に悩むのが、ローテーブルの素材選び。主な素材の特徴を把握しておけば、用途やインテリアにマッチするものを選びやすいですよ。
木製のテーブルはナチュラルで温かみがある印象。木の素材は色味が豊富ですし、光沢のある仕上げがされているかどうかで表情も変わります。ドアや床の色、ほかの家具の素材や色に合わせて選ぶとインテリアに統一感が出ますよ。ローテーブルで食事をしたり子どもが遊んだりするなら、汚れやキズが付きにくい塗装のものがおすすめです。
ガラスの天板はスタイリッシュで、汚れや水分が染みこむ心配がありません。敷物やまわりの家具が透けて見え、どんなインテリアにも溶けこみますよ。ガラスのローテーブルを買うときには重さを念頭に置いておきましょう。テーブルを移動させるときは重たいですが、使っていてずれにくいというメリットもあります。ただ、食器を置くときに音が響きやすいので、気になる人はランチョンマットやコースターを使いましょう。
シルエットや脚の素材にも注目
ローテーブルは形の選び方も重要です。形によって部屋のインテリアの印象が違ってみえるので、イメージに合わせたものを選ぶとよいでしょう。
四角形のローテーブルはインテリアのなかに直線をつくり、すっきりとした印象に。丸みのあるローテーブルは、その曲線が柔らかくやさしい雰囲気の空間をつくります。
木の天板でもアイアンやステンレスの脚が付いているとクールな雰囲気になりますし、ガラスの天板が木や籐の脚に乗っていると柔らかくおしゃれな印象になりますね。ローテーブルを選ぶときには上から見るだけではなく、横から見たり、少し離れて眺めたり、さまざまな角度から観察してみましょう。
家族の人数と、ほかの家具とのバランスでサイズを決める
ローテーブルを食事に使うなら、ひとりあたり40~60cmの幅を確保したいところ。並んで座るのか、向かい合って座るのかをはじめに決めておくと、ローテーブルに必要な幅が計算できます。
ソファに座ってコーヒーテーブルとして使うなら、テーブルの幅はソファの座面の幅と同じくらいか少し小さめにします。家具レイアウトのバランスがよく見えますし、生活の動線を妨げることもありません。ローテーブルとソファの間には最低でも30cmは必要。テーブルの上に楽に手が届くのはソファから30cmの距離。脚を伸ばしてくつろぐなら40cm以上の余裕を設けましょう。
テレビ鑑賞をするなら画面から130cm以上離れた位置に座ると目が疲れにくくなります。ソファやテレビボード、壁との距離を測ってみて、部屋の中で動きにくさを感じないローテーブルのサイズを導き出しましょう。
用途によって違う、使いやすいローテーブルの高さ
ローテーブルの高さは30~45cmが一般的。床に座って食事や書き物をするなら40cmくらい、コーヒーテーブルとして使うなら30cmからソファの座面くらいの高さが使いやすいですね。
低めのテーブルは部屋を広く見せる効果もあります。ソファやテレビボードが大きめなら、テーブルの高さを低めにすることで圧迫感のないインテリアになりますよ。ソファに座ったまま食事をすることが多いなら45cm以上の高めのローテーブルを選ぶと、テーブルから食器を持ち上げやすく、食べこぼしも防げます。
使いやすいローテーブルの高さは体格によっても大きく異なります。子どもが勉強をするテーブルなのか、大人が食事をするテーブルなのか、ローテーブルを使うシチュエーションを思い描くと最適な高さがわかります。
ローテーブルを家族の笑顔で囲む
ローテーブルは家族団らんの真ん中にある家具です。生活動線を妨げず、かつ使い勝手の良いローテーブルを選ぶには事前のイメージが大切。インテリアにマッチするデザインはもちろん、誰がどんなときに使うのかを想定してサイズや高さを決めましょう。