洋風建築のマンションでも、一室は和室になっているというのはよくあることですよね。畳が少なくなった現代では、いまいち和室を活かしきれず、カーペットやフローリングマットを敷いてしまうことが多いのではないでしょうか。そんな方のために、今回は和室の良さを活かしつつも、純和風以外のおしゃれな雰囲気を演出するコーディネート術をご紹介します。
和×何テイスト?家具選びでガラッと変わる!
和室に茶だんすやちゃぶ台、座布団を置いたら、しっくりくることはわかっていますよね。それはそれで和んでいいのだけれど、「おしゃれ」のイメージとはちょっと違います。和の空間にどんなテイストを組み合わせるかが、おしゃれなコーディネートのポイントになるのです。
北欧テイストの家具
木のぬくもりを大切にしたシンプルでモダンな北欧風の家具は、畳や土壁とも相性抜群。無垢の白木のソファやローテーブル、チェストなど統一感のある家具を並べれば、それだけで和モダンな部屋のできあがりです。北欧風の家具はどっしりとしたものが多いので、背の低めなものを選んで重心を低く設定すると、和室によくなじみます。
アジアンテイストの家具
バリ島やタイの高級リゾートホテルのような、重厚感がありつつリラックスムードを演出する家具は、和室にもよく合います。チーク材やマホガニー材などを使用したダークブラウンの家具に、竹や籐、ウォーターヒヤシンスなどを編み込んだブラインドやインテリアライトなどを合わせれば、アジアンリゾートにトリップしたかのような解放感を味わえるでしょう。
大正ロマンテイストの家具
和室がダサく見えてしまう一番の原因は、「昭和」な雰囲気に見えてしまうこと。逆に大正ロマンの時代までさかのぼれば、レトロでありながら現代ではとても魅力的に見えるものです。大正ロマンのポイントは和洋折衷。白とダークカラーを基調とした和の作りの部屋に、アンティーク風のテーブルセットを置いたり、赤や青の差し色が入ったステンドグラスやタイルを使ったインテリア小物を組み合わせたりしてみましょう。
ラグを使って畳をほどよく隠すテクニック
和室を洋室の感覚で使いたいときにはウッドカーペットで畳の全面を隠してしまいがちですが、それはもったいないこと。洋室は便利で暮らしやすいのですが、やはり日本人にとっては畳の部屋が落ち着くという声も多いもの。現に、近年では注文住宅にわざわざ畳の一角を作る人が急増中だとか。そこで役立つのが、部屋の中心だけにラグを敷く方法です。和室と自分の好きなテイストの家具の相性が合わないように感じても、ラグの選び方を工夫すれば、不思議としっくりなじみますよ!
センスが光る和室の仕上げには、照明が重要
せっかくのおしゃれ和室コーディネートも、照明の選び方によって、よりムードが出たり、辛気臭い感じになってしまったりと、大きく変わってくるものです。ごくありふれた和室のコーディネートが、存在感のある大きな紙製の照明をつけただけで、たちまちモダンな部屋に見えることも。主照明ひとつ取ってみても、ペンダントライトにするのか、ダウンライトにするのか、シャンデリアにするのか、選択肢はさまざまです。さらに、明るさや間接照明などの照らし方、フロアライトや卓上ライトとの組み合わせと、照明の効果は無限大。ぜひ効果的な光の演出を楽しんでみましょう。
工夫次第で和室も上級コーディネートが可能に!
使い勝手が悪いように思える和室も、家具選びやラグの使い方、照明の工夫で魅力的な一室にランクアップさせることができます。和のテイストをしっかり活かしながらおしゃれ要素を取り入れた上級コーディネートで、友だちに自慢できるような和室作りを楽しんでくださいね。