「とにかく部屋は明るい方が良い」という考え方が根付いている日本では、お部屋のライティングも部屋全体を明るく照らす大きな主照明が天井に1つ、という家庭が殆どではないでしょうか。しかしお洒落なライティングの基本は、実は「一室多灯」。ペンダントライトやシーリングライトのような主照明の他に、スポットライトやフロアライトのような補助照明を組み合わせて光をコントロールすることで部屋をお洒落に演出することができるんです。日本ではそれほど一般的でないこの「一室多灯」、3つのステップを踏むことでお洒落な部屋を実現させることができます。
1.光の種類を考える
インテリアの照明には蛍光灯、白熱灯、電球の3種類があり、最も明るいのは蛍光灯(昼白色)、最も光量が少ないのは電球、その中間に位置するのが白熱灯(中間色)です。蛍光灯は明るく活動的な空間を演出できますし、白熱灯の約4分の1の消費電力で同じだけの明るさを得ることができる、つまりランニングコストが低いというメリットもありますが、点灯してから本来の明るさに達するまでに1分ほどかかりますし、落ち着いたりくつろいだりする空間にはあまり向いていません。勿論好みで選べば良いのですが、自宅はやはりくつろぎの空間を演出したいものですから、そうであれば電球色がお勧めです。主照明が電球色だと暗すぎるかな・・と感じるかもしれませんが、空間に影を残すと部屋全体に奥行きが出て立体的で落ち着いたお部屋を演出できます。光量の足りない部分にだけ補助照明を置くというのが「一室多灯」の考え方です。ただし子供部屋やお年寄りの部屋に電球色は暗すぎます。またダイニングキッチンのような1続きの空間の場合、それぞれで別種の光だとチグハグになってしまうので、このような場合には統一するようにしましょう。
2.主照明を考える
次に天井に設置する主照明を考えます。主照明となるものとしては、ペンダントライト、シーリングライト、ダウンライト、そしてシャンデリアが一般的ですが、例えばテーブルなどの上にソケットがあるならペンダントライトを下げても邪魔にならず、種類も豊富なのでお洒落な物を選ぶことができてお勧めです。照明器具の設置場所が動線になっているならシーリングライトが良いですが、一室多灯を考えると光量を抑えたお洒落なものやスポットライトのようなデザインのものがおすすめです。最も装飾性が高くゴージャスな雰囲気を持つのがシャンデリアですが、電球が沢山ついている分予想以上に明るくなります。部屋の大きさや天井の高さも考慮して選びましょう。
3.補助照明を考える
最後に補助照明を考えます。主照明を設置して点灯し、その部屋でどう過ごすかを考えながら、光量が足りないと思う箇所に補助照明を1つずつ足すようにすると良いでしょう。補助照明としては壁に取り付けるブラケット、足元を照らすフットライト、対象物のみをピンポイントで照らすスポットライト、床に置いて使用するフロアスタンド、そしてテーブルに置いて使用するテーブルスタンドが挙げられます。特にフロアスタンドやテーブルスタンドはインテリアとしての役割もあるため、デザインにこだわって選びましょう。
お洒落な照明空間3つのステップまとめ
光量を抑えた照明を複数設置することで、光と影をうまく取り入れて立体的な空間を演出する「一室多灯」。3つのステップを踏むことで誰でも簡単にお洒落なライティング空間を実現させることができます。どの照明が部屋にピッタリなのか、どうしても想像がつかないという時には、インテリアショップの専任アドバイザーに尋ねてみても良いでしょう。
今回ご紹介した商品

シーリングライト スポットライト
■付属電球 PS55一般球60W形 E26 ホワイト×6
■スイッチ リモコン(6→4→2切替 ON/OFF)
■本体材質 スチール,天然木
■サイズ 1680×330×340mm
■本体重量 3.4kg
■LED電球の使用可否 使用可(※リモコン機器非対応型は除く)