しまっておくだけが収納ではありません。ちょっとおしゃれな雑貨やお気に入りのかわいい生活小物は、あえて見せる収納をしてみるのもインテリアのテクニックです。扉が付いていないオープンラックは、リビングに置いても圧迫感がないので、スッキリとした印象になります。ここでは、オープンラックの選び方や見せる収納のコツを紹介していきますね。
部屋に動きが生まれるS型シェルフ
棚がS型に配されたデザインのS型シェルフは、単純な収納棚と違って部屋に動きが生まれます。ジグザグのユニークな形が特徴で、シェルフに置く小物類の配置を変えるだけで、大きくイメージを変えることができるのも魅力のひとつです。
ちょうどSの字が縦に2つ重なったぐらいの4段程度のS型シェルフは、高さがあまりないので、部屋に圧迫感を与えることがありません。木目を生かしたものや強化ガラスを使ったものなど、素材もいろいろなものがあります。設置する部屋のイメージに合った素材のものを選ぶと、しっくりなじみます。
置くスペースをあまり広く取れない部屋の場合は、少し横幅の狭いものを選べばスッキリと設置することができます。背面に板が無いので、部屋の間仕切りとして使っても違和感がありません。どちらの部屋からもお気に入りの小物類を見ることができる楽しみがあります。どんな風に小物を飾れば両方の部屋からおしゃれに見ることができるか、考えながら飾るのも楽しいですよね。キッチンとダイニングの間に置けば、カップやポットなどを両側から出し入れすることもできます。部屋の間取りやスペースによって、自由に設置することができるのがS型シェルフの特徴です。
②多目的ラックを置いて効率的な収納を
お気に入りの本やCDは、いつでも取り出せるところに置いておきたいですよね。そんな時に重宝するのが、オープンラックです。四角い小部屋がいくつも並んだようなオープンラックは、整理しやすく、扉がなくてもきちんと感が出せる優秀な家具です。
この棚にはよく読んでいる本を、この棚にはお気に入りのCDを...というように、自分の好きなものを好きな場所に並べるだけで、ちょっとステキな空間が出来上がります。背面に板がないのですっきりとした印象になり、お気に入りの壁紙の柄を隠すこともありません。
オープンラックには、組み合わせ自由なものが多いので、いくつか用意して縦に積んだり横に並べたりと、部屋の広さや好みに合わせてフレキシブルに組み替えることができます。左側は2つ重ねて、右側は1つだけにして...というアシンメトリーな並べ方をすれば、動きが生まれて楽しい空間になります。
③オープンラックの収納方法
オープンラックにものを置く時には、ごちゃごちゃしすぎないことを意識しましょう。好きな雑貨だからとなんでもかんでも並べてしまうと、雑然としてしまいます。全ての棚にものを置かずに、1カ所か2カ所は何も置かないスペースを作るようにすると、バランスがよくなることもあります。一輪挿しを置いたり観葉植物を置いた棚があると、雰囲気が明るくなります。
また、細かいものをオープンラックに収納するのもおすすめできません。もしも細かいものを収納したい時には、ちょっとおしゃれなクラフトボックスなどに入れてからオープンラックに並べるようにしましょう。雑誌や生地類は、大きめのカゴに入れていちばん下の段に置いておくと落ち着きます。
見せる収納は、棚のどこに何を置くかで印象が違ってきます。上手にセンス良く雑貨が並んだオープンラックがあるリビングは、まるで雑貨屋さんのような素敵な空間になります。見せる収納で、片付けることを楽しんでみてくださいね。